サッカー日本代表は強いのか?弱いのか?決勝リーグ進出の理由を深堀!

スポーツ

2022年11月21日、FIFAワールドカップ・カタール大会が開幕し、サッカー日本代表のドイツ・スペイン戦での逆転勝利に日本中が湧きました!

死の組と言われたグループEをまさかの首位通過で決勝リーグ進出を決めたサッカー日本代表!過去最高のベスト8進出に注目が集まっています。

しかし、アジア予選では格下相手に敗戦したり、ワールドカップ第2戦格下のコスタリカ相手に1点も決められず敗北するなど、日本代表は下手なのではといった声も多く聞こえてきました。

サッカー日本代表は本当は強いのか?弱いのか?決勝リーグ進出を決めた理由を深堀していきましょう!

歴代の日本代表チームの選手や監督の比較、日本のFIFAランクの推移などから、世界の強豪国の中で日本が決勝進出を決めた本当の理由に迫っていきます。

サッカー日本代表は決勝リーグ進出を決めた!

初戦のドイツ戦に逆転で勝利し、ジャイアントキリングを成し遂げた日本でしたが、

第二戦のコスタリカ戦では1点も取れず敗北しました!

しかし、第三戦の優勝候補であるスペイン戦で見事な逆転劇で決勝リーグ進出を決めました!

ワールドカップ死の組と呼ばれたEグループで、サッカー日本代表が2勝して、首位通過するなんて誰が予想していたでしょうか!

日本の大躍進に世界中が驚きましたね!

サッカー日本代表はそんなに強かったのか?今まで弱いと言われていたサッカー日本代表の決勝リーグ進出の理由を検証してみました!

【徹底検証】サッカー日本代表は本当は強いのか?弱いのか?

W杯出場権を手にしたものの、死の組と呼ばれたグループEで、ワールドカップ優勝経験のあるドイツ・スペインと同じグループとなり、サッカー日本代表は絶対に勝てないといった批判的な声も多くあがっていました!

そんな中、そのドイツとスペインに逆転で勝利を納め、日本の強さを証明しました!

しかし、ワールドカップ第二戦のコスタリカ戦では1点も取れずに敗北。日本はやっぱり下手なのか?油断したのか?など批判的な意見も多く聞かれました。

果たしてサッカー日本代表は本当は強いのか、下手なのか、FIFAランクの推移をはじめこれまでの戦績や過去の日本代表チームとの比較をもとに検証していきます。

サッカー日本代表は強い?弱い?:【検証①】FIFAランクの推移

現在FIFAは211の国が加盟する大きな組織で、FIFAランクの運用は1993年から開始されました。

日本の最新FIFAランクは23位です。(2022年3月時点)

過去10年の日本のFIFAランクの推移を見てみましょう。

順位
2013年 21位
2014年 44位
2015年 50位
2016年 45位
2017年 40位
2018年 50位
2019年 26位
2020年 27位
2021年 24位
2022年 23位

こちらは各年の最高順位を表にしています。

過去10年の最高順位は2013年の21位でその後は一度50位台まで落ちることもあったが20位台で推移してきていることが分かります。

ちなみに、過去にトップ10入りを果たしたのは1998年の一度だけで、過去最低ランクは2018年6月の61位です。

FIFAランクだけを見ると日本代表が過去6大会出場して最高順位がベスト16というのも納得できる位置づけのような気もしますね。

現在、FIFAランクトップ10にはブラジル、ベルギー、フランス、アルゼンチン、イングランド、イタリア、スペイン、ポルトガル、メキシコ、オランダがランクインしています。

もちろん、各国の参加する大会や対戦相手によってFIFAランクに影響するポイントが変わってくるので一概にランクだけで判断できるものではありません。

しかし、やはりワールドカップで上位に進出する国がFIFAランク上位を占めていることも事実なのです。

ちなみに、2022年カタール大会の予選で日本と対戦したスペイン(7位)ドイツ(12位)は日本よりも遥かにランクは上です!

その格上の国を相手に逆転で2度も勝利するなんて、やっぱり日本は強くなったと言えますね!

サッカー日本代表は強い?弱い?:【検証②】日本代表選手の所属クラブ

近年、海外リーグでプレーする日本人選手が増えています。

世界3大リーグと呼ばれるイングランド、スペイン、イタリアといったリーグでも日本人選手がプレーしています。

他にも、ドイツ、ベルギー、ポルトガルなどヨーロッパを中心に多くの選手がチームの主力として活躍しています。

それだけ、日本人選手が世界で高い評価を受けているということが分かります。

現在の日本代表選手26名(2022年12月時点)の所属クラブを国内と海外で比較すると次のようになります。

所属 人数
Jリーグ 7人
海外リーグ 19人

26人中19人の選手が海外リーグでプレーしています。

これは過去に出場したW杯の日本代表チームの中でも最も多い数字を示しています。

さらに各所属クラブは次のようになります。

海外リーグで活躍する日本代表メンバー
川島永嗣
シュミットダニエル
冨安健洋

板倉滉
吉田麻也
遠藤航
南野拓実
堂安律
浅野拓磨
鎌田大地
上田綺世
三笘薫
田中碧
久保建英
柴崎岳
守田英正
伊東純也
前田大然
伊藤 洋輝

これだけの選手がヨーロッパで活躍しているということは、日本人選手の個人としてのスキルの高さは世界で評価されていることが考えられそうです。

そんな、日々世界のトップリーグの中でプレーする強い選手たちの中で揉まれていることで、世界の強豪国とも互角に渡り合えるところまで、サッカー日本代表は強くなっていったのかもしれませんね!

サッカー日本代表は強い?弱い?:【検証③】森保監督体制のこれまでの戦績

2018年より指揮を執っている森保監督体制(A代表のみ)での戦績をまとめてみました。

大会名 試合数 勝敗数
国際親善試合 17試合 11勝3敗3分
アジアカップ 7試合 準優勝(6勝1敗)
南米選手権 3試合 0勝1敗2分
W杯2次予選 8試合 8勝
W杯最終予選 10試合 7勝2敗1分

45試合中32勝ということで勝率は単純計算で約70%。

そのうち日本よりFIFAランクが上位のチームとの対戦成績は5戦2勝2敗1分となっています。

国際親善試合は対戦相手の強さやその時の出場選手によって一つ一つの結果に対する評価が変わってきますが、就任以降の結果だけを見ると決して批判されるようなものでもなさそうですね。

おそらく、アジアカップの決勝戦でカタールに敗れ準優勝、南米選手権での0勝、W杯最終予選で格下相手に2敗したことなど、大事な局面で勝てなかったことが森保監督体制への批判的な声として今まで表れていたのでしょう。

今回のワールドカップでは下馬評を覆し、優勝候補であるドイツ・スペイン相手に見事な勝利を納めたことで、サッカー日本代表は強いと評価が一転しましたね!

サッカー日本代表は強い?弱い?:【検証④】森保監督の戦術

森保監督は4-3-3のシステムを採用して戦ってきましたが、「戦術がない」「選手を固定しすぎている」など批判が多くありました。

しかし、W杯出場を決定させたオーストラリア戦では森保監督の戦術が明確に印象づけたのではないでしょうか。

3トップの強みであるサイドからのアタックとして個の能力の高い南野拓実や伊東純也、そして三笘薫が存分に力を発揮。

守備面においても3トップの3選手が精力的に前線から守備を仕掛け、中盤の3選手と両サイドのディフェンスの選手によって高いラインでプレスを実行し、オーストラリアに隙を与えませんでした。

これまで、フォワードの大迫勇也を先頭に中央を起点にすることが多かったような印象でしたが、サイドの強みを活かすことでより攻撃に厚みが増していることが考えられます。

その攻撃や守備を支える中盤の3選手の田中碧、守田英正、遠藤航の組み合わせが始まったのは2021年10月のW杯最終予選オーストラリア戦からです。

試合後のインタビューや会見で「チームのコンセプトの下で、それぞれが個人の力を発揮する」といった言葉を残してきました。

就任以降から現在に至るまで選手の入れ替わりも多くありました。

これまで一度も勝利したことがなかったアウェーでのオーストラリア戦に勝利できたということは、ようやく一つフィットする形にたどり着いたとも考えられますね。

今まで戦術面で「無策だ。」「選手たちを使いこなせていない。」などと、厳しい意見を寄せられることも多かった森安監督!

しかし、ワールドカップでは、後半の選手交代のカードのきり方やシステムの変更など、戦術面で見事にハマり、世界から賞賛されていましたね!

 

森保監督と日本代表歴代監督との比較

日本代表はこれまで5回W杯に出場し3回グループリーグを突破しベスト16に進出しました。

この時の監督の特徴は次の通りです。

監督 出場大会 特徴
トルシエ監督 2002年・日韓大会 フラット3という3バックシステムを採用
岡田監督 2010年・南アフリカ大会 4-1-4-1という中盤にアンカーシステムを採用し守備的な戦術へシフトチェンジ
西野監督 2018年・ロシア大会 コロンビアやセネガルといった強豪相手に、「戦略的」にチームを組織し強気かつ柔軟な戦い方を採用

トルシエ監督は、フラット3とよばれる3バックシステムを採用し、ゾーンディフェンスの徹底を重視した戦術で大会に挑みました

岡田監督はW杯直前に、これまでの戦い方とは変えて守備的に挑む決断を下したことで注目を集めました。

ベスト8をかけた戦いはPK戦までもつれ、これまでで一番ベスト8に近づいたチームだったと言えます。

西野監督は前任のハリルホジッチ監督の突然の解任による就任だったため戦術面での比較は難しいが、混乱するチームを的確な言葉と徹底した分析と戦略で史上最弱とも称されたチームをベスト16まで押し上げました。

サッカーにはトレンドと呼ばれる戦術や戦い方が存在し、日本もその都度監督によって戦術は変化してきました。

相手チームに合わせた戦術を採用することも多いですが、特に2010年の守備的な戦い方の採用はこれまでボールを保持して効果的なパスで相手を崩して攻めるといった戦術からの転換点だったとも言えます。

W杯といった一つのミスや一つの敗戦がすべてを決めてしまうような大きな大会では、チームとして明確な戦い方が必要なのかもしれませんね。

森保監督がカタール大会の決勝リーグでどんな戦術を採用するのか楽しみですね!

日本の歴史上初めてのベスト8にたどり着けるのか注目していきましょう!

サッカー日本代表は強い?弱い?:【検証⑤】W杯出場の歴代日本代表チームと比較

過去のW杯出場チームと比較して考えてみましょう。

「史上最強」と称されたのは2006年ドイツ大会のメンバーでした。

中田英寿、中村俊輔、稲本純一、高原直泰といった当時まだ多くなかった海外でプレーする選手たちが選出されていました。

この時、海外リーグでプレーする選手の中で選ばれていたのは全部で6人のみでした。

しかし、結果は0勝2敗1分のグループリーグ敗退。

2014年のブラジル大会でも前評判は高く、本田圭佑や香川真司、長友佑都、内田篤人といった世界のトップリーグで主力で活躍していた選手たちを要しました。しかしチームはグループリーグで1勝もできずに敗退してしまいました。

グループリーグ敗退に終わった2チームの戦い方は、自分たちが理想とする戦術や戦い方を貫いて真っ向から挑むといった戦い方でした。

こうした過去のデータから見ても、史上最強と呼ばれたり、選手の所属クラブから見てレベルが高いと称されても世界の強豪国とW杯で真っ向から対等に戦いを挑んでも結果を残すことが出来ていないのが事実として浮かび上がっていました。

逆に2010年のように「守備的」と割り切った戦い方は結果を残すといった点では日本サッカーの一つの効果的な戦術だったと言えます。

そして、前回のロシア大会では、決勝リーグでベルギーとの激闘を繰り広げ、惜しくもベスト16で敗退となりましたが、ベスト8まであと少しのところまで近づいてきたのを感じさせてくれましたね!

ワールドカップはカタール大会で22回目を迎えますが、日本はまだ今大会で6回目の出場です。

しかし、出場回数を増やすごとに着実に世界との差が埋まってきているような気さえします!

世界の強豪国と対等に渡り合えるようになったサッカー日本代表はやはり強くなったと言ってもいいのではないでしょうか!

海外リーグで強い選手たちと肩を並べ、日々プレーしている選手たちの経験値が、日本サッカーのレベルを底上げしてくれていること、そして、対等に戦えるという自信をもって戦っていることが、日本が大躍進している大きな要因かもしれません!

そして、ワールドカップという大舞台を経験してきた日本サッカーの歴史が積み重なって、今の日本代表の強さに繋がっていますね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サッカー日本代表は、結果を残せなければ、「弱い」といった批判的な声が聞こえ、強豪国に勝てば「日本サッカーは強い」と称賛されるという厳しい世界ですね!

今回ワールドカップで強豪国ひしめくグループEを首位通過した理由がおわかりいただけましたか?

過去の日本代表チームと比較しても森保監督体制のチームは、過去最多の海外リーグ所属選手が選出されています。

そして、何度も日本チームとして世界トップレベルと戦う経験を積み重ねてきた経験が今の大躍進に繋がっていると言えます。

サッカー日本代表には、ベスト8進出という新たな歴史を作り出してほしいですね!

管理人ママ
管理人ママ

日本代表の活躍にこれからも期待しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました♪

タイトルとURLをコピーしました