サッカー日本代表は下手なのか?!世界で勝てない本当の理由を徹底検証!

サッカー

2022年11月21日、FIFAワールドカップ・カタール大会が開幕します。アジア予選を勝ち抜き本選に挑む日本代表の過去最高のベスト8進出に注目が集まっています。

しかし、アジア予選では格下相手に敗戦するなど日本代表は下手なのではといった声も多く聞こえてきます。

世界のトップリーグで活躍する選手も多い中で、日本代表チームが世界で勝てないのはいったいなぜなのでしょうか。

歴代の日本代表チームの選手や監督の比較や、日本のFIFAランクの推移などから世界で勝てない本当の理由に迫っていきます。

【徹底検証】サッカー日本代表は本当に下手なのか?!

W杯出場権を手にしたことで安心したサポーターも多いことでしょう。

そんな中、やはりサッカー日本代表は下手、勝てないといった批判的な声も多くあがっているようです。

果たしてサッカー日本代表はどうして下手といわれてしまうのかFIFAランクの推移をはじめこれまでの戦績や過去の日本代表チームとの比較をもとに検証していきます。

サッカー日本代表は下手なの?:【検証①】FIFAランクの推移

現在FIFAは211の国が加盟する大きな組織で、FIFAランクの運用は1993年から開始されました。

日本の最新FIFAランクは23位です。(2022年3月時点)

過去10年の日本のFIFAランクの推移を見てみましょう。

順位
2013年21位
2014年44位
2015年50位
2016年45位
2017年40位
2018年50位
2019年26位
2020年27位
2021年24位
2022年23位

こちらは各年の最高順位を表にしています。

過去10年の最高順位は2013年の21位でその後は一度50位台まで落ちることもあったが20位台で推移してきていることが分かります。

ちなみに、過去にトップ10入りを果たしたのは1998年の一度だけで、過去最低ランクは2018年6月の61位です。

FIFAランクだけを見ると日本代表が過去6大会出場して最高順位がベスト16というのも納得できる位置づけのような気もしますね。

現在、FIFAランクトップ10にはブラジル、ベルギー、フランス、アルゼンチン、イングランド、イタリア、スペイン、ポルトガル、メキシコ、オランダがランクインしています。

もちろん、各国の参加する大会や対戦相手によってFIFAランクに影響するポイントが変わってくるので一概にランクだけで判断できるものではありません。

しかし、やはりワールドカップで上位に進出する国がFIFAランク上位を占めていることも事実なのです。

ちなみに、2022年カタール大会では日本はスペイン(7位)ドイツ(12位)と同じグループに入っています。

世界ベスト8の壁が高いことがうかがえますね。

サッカー日本代表は下手なの?:【検証②】日本代表選手の所属クラブ

近年、海外リーグでプレーする日本人選手が増えています。

世界3大リーグと呼ばれるイングランド、スペイン、イタリアといったリーグでも日本人選手がプレーしています。

他にも、ドイツ、ベルギー、ポルトガルなどヨーロッパを中心に多くの選手がチームの主力として活躍しています。

それだけ、日本人選手が世界で高い評価を受けているということが分かります。

現在の日本代表選手26名(2022年3月29日時点)の所属クラブを国内と海外で比較すると次のようになります。

所属人数
Jリーグ8人
海外リーグ18人

26人中18人の選手が海外リーグでプレーしています。

これは過去に出場したW杯の日本代表チームの中でも最も多い数字を示しています。

さらに各所属クラブは次のようになります。

選手名所属クラブ
川島永嗣ストラスブール(フランス)
シュミットダニエル、林大地シントトロイデンW(ベルギー)
植田直通ニーム オリンピック(フランス)
板倉滉シャルケ04(ドイツ)
中山雄太PECズヴォレ(オランダ)
吉田麻也サンプドリア(イタリア)
遠藤航VfBシュツットガルト(ドイツ)
柴崎岳レガネス(スペイン)
原口元気1.FCウニオン ベルリン(ドイツ)
南野拓実リバプール(イングランド)
久保建英マジョルカ(スペイン)
守田英正CDサンタクララ(ポルトガル)
伊東純也KRCヘンク(ベルギー)
旗手怜央セルティック(スコットランド)
田中碧フォルトゥナデュッセルドルフ(ドイツ)
三笘薫ロイヤルユニオンサンジロワーズ(ベルギー)
浅野拓磨VfLボーフム(ドイツ)

これだけの選手がヨーロッパで活躍しているということは、日本人選手の個人としてのスキルの高さは世界で評価されていることが考えられそうです。

そんな、日々世界のトップリーグの中でプレーする選手たちで構成されているチームであるにも関わらず、世間からは下手なのではないかといった声があがってしまうのは何とも不思議に思えてきますね。

サッカー日本代表は下手なの?:【検証③】森保監督体制のこれまでの戦績

2018年より指揮を執っている森保監督体制(A代表のみ)での戦績をまとめてみました。

大会名試合数勝敗数
国際親善試合17試合11勝3敗3分
アジアカップ7試合準優勝(6勝1敗)
南米選手権3試合0勝1敗2分
W杯2次予選8試合8勝
W杯最終予選10試合7勝2敗1分

45試合中32勝ということで勝率は単純計算で約70%。

そのうち日本よりFIFAランクが上位のチームとの対戦成績は5戦2勝2敗1分となっています。

国際親善試合は対戦相手の強さやその時の出場選手によって一つ一つの結果に対する評価が変わってきますが、就任以降の結果だけを見ると決して批判されるようなものでもなさそうですね。

おそらく、アジアカップの決勝戦でカタールに敗れ準優勝、南米選手権での0勝、W杯最終予選で格下相手に2敗したことなど、大事な局面で勝てなかったことが森保監督体制への批判的な声として表れていたのでしょう。

サッカー日本代表は下手なの?:【検証④】森保監督の戦術

森保監督は4-3-3のシステムを採用して戦ってきましたが、「戦術がない」「選手を固定しすぎている」など批判が多くありました。

しかし、W杯出場を決定させたオーストラリア戦では森保監督の戦術が明確に印象づけたのではないでしょうか。

3トップの強みであるサイドからのアタックとして個の能力の高い南野拓実や伊東純也、そして三笘薫が存分に力を発揮。

守備面においても3トップの3選手が精力的に前線から守備を仕掛け、中盤の3選手と両サイドのディフェンスの選手によって高いラインでプレスを実行し、オーストラリアに隙を与えませんでした。

これまで、フォワードの大迫勇也を先頭に中央を起点にすることが多かったような印象でしたが、サイドの強みを活かすことでより攻撃に厚みが増していることが考えられます。

その攻撃や守備を支える中盤の3選手の田中碧、守田英正、遠藤航の組み合わせが始まったのは2021年10月のW杯最終予選オーストラリア戦からです。

試合後のインタビューや会見で「チームのコンセプトの下で、それぞれが個人の力を発揮する」といった言葉を残してきました。

就任以降から現在に至るまで選手の入れ替わりも多くありました。

これまで一度も勝利したことがなかったアウェーでのオーストラリア戦に勝利できたということは、ようやく一つフィットする形にたどり着いたとも考えられますね。

森保監督と日本代表歴代監督との比較

日本代表はこれまで5回W杯に出場し3回グループリーグを突破しベスト16に進出しました。

この時の監督の特徴は次の通りです。

監督出場大会特徴
トルシエ監督2002年・日韓大会フラット3という3バックシステムを採用
岡田監督2010年・南アフリカ大会4-1-4-1という中盤にアンカーシステムを採用し守備的な戦術へシフトチェンジ
西野監督2018年・ロシア大会コロンビアやセネガルといった強豪相手に、「戦略的」にチームを組織し強気かつ柔軟な戦い方を採用

トルシエ監督は、フラット3とよばれる3バックシステムを採用し、ゾーンディフェンスの徹底を重視した戦術で大会に挑みました

岡田監督はW杯直前に、これまでの戦い方とは変えて守備的に挑む決断を下したことで注目を集めました。

ベスト8をかけた戦いはPK戦までもつれ、これまでで一番ベスト8に近づいたチームだったと言えます。

西野監督は前任のハリルホジッチ監督の突然の解任による就任だったため戦術面での比較は難しいが、混乱するチームを的確な言葉と徹底した分析と戦略で史上最弱とも称されたチームをベスト16まで押し上げました。

サッカーにはトレンドと呼ばれる戦術や戦い方が存在し、日本もその都度監督によって戦術は変化してきました。

相手チームに合わせた戦術を採用することも多いですが、特に2010年の守備的な戦い方の採用はこれまでボールを保持して効果的なパスで相手を崩して攻めるといった戦術からの転換点だったとも言えます。

W杯といった一つのミスや一つの敗戦がすべてを決めてしまうような大きな大会では、チームとして明確な戦い方が必要なのかもしれませんね。

森保監督がカタール大会でドイツやスペイン相手にどんな戦術を採用するかは楽しみですね!

サッカー日本代表は下手なの?:【検証⑤】W杯出場の歴代日本代表チームと比較

過去のW杯出場チームと比較して考えてみましょう。

「史上最強」と称されたのは2006年ドイツ大会のメンバーでした。

中田英寿、中村俊輔、稲本純一、高原直泰といった当時まだ多くなかった海外でプレーする選手たちが選出されていました。

この時、海外リーグでプレーする選手の中で選ばれていたのは全部で6人のみでした。

しかし、結果は0勝2敗1分のグループリーグ敗退。

2014年のブラジル大会でも前評判は高く、本田圭佑や香川真司、長友佑都、内田篤人といった世界のトップリーグで主力で活躍していた選手たちを要しました。しかしチームはグループリーグで1勝もできずに敗退してしまいました。

グループリーグ敗退に終わった2チームの戦い方は、自分たちが理想とする戦術や戦い方を貫いて真っ向から挑むといった戦い方でした。

こうした過去のデータから見ても、史上最強と呼ばれたり、選手の所属クラブから見てレベルが高いと称されても世界の強豪国とW杯で真っ向から対等に戦いを挑んでも結果を残すことが出来ていないのが事実として浮かび上がってきます。

逆に2010年のように「守備的」と割り切った戦い方は結果を残すといった点では日本サッカーの一つの効果的な戦術だったと言えます。

それだけ、まだレベルや経験値として世界との差が埋まっていないのかもしれません。

ワールドカップはカタール大会で22回目を迎えますが、日本はまだ今大会で6回目の出場です。

日本の歴史と経験は、まだ世界から見ると相当浅いのかもしれませんね。

ずばり!サッカー日本代表が世界で勝てない本当の理由は?

サッカー日本代表が世界で勝てないと一言で言いきってしまうのはリスクが伴います。

実際に過去の親善試合でウルグアイやパラグアイといった南米の強豪国に勝利という結果も残してきました。

しかし、W杯での結果でいうと少し物足りなさを感じてしまいます。

では、勝てない理由は何か。

ひとつあげられるとしたら「選手、チームとしての経験値」ではないでしょうか。

海外リーグで活躍する選手が増えてるとはいえまだその数は世界的に見るとたいした数ではありません。

日本では1993年にJリーグが開幕し、約30年の間に日本サッカー界は着実に発展してきたと言えます。

しかし、現在海外で活躍する選手たち全員が主力として経験を積んでいるかというとそうではありません。

もっと多くの選手が世界のトップリーグに挑み、主力の座を奪い、多くの経験を積んでいくことが日本代表チームのレベルアップにつながります。

また、日本代表チームとしてももっと多くの強豪国と戦う経験は必要だと考えられます。

ヨーロッパや南米諸国は常に強豪国同士と親善試合や欧州選手権、W杯予選と厳しい戦いを積み重ねています。

日本はFIFAランクがアジアの中で2位です。

アジア予選ではどの国も日本対策を練って戦ってきます。

そうした試合では、アジアを超えて世界で勝ち抜くためには少し物足りないのかもしれません。

さらに過去のW杯の結果からもわかるように、「勝つため」の明確な戦い方、戦術の採用もW杯で結果を残すためには必要になってくるでしょう。

日本代表に選んでほしい今注目の上手いJリーガー3選!

最後に現在Jリーグで活躍していて、日本代表に選んでほしい注目の上手いJリーガーを紹介します。

川崎フロンターレ:脇坂泰斗

脇坂選手はJ1リーグ最強クラブである川崎フロンターレの中盤の要として主力で戦い続けています。

日本代表と同じシステムで戦う川崎フロンターレの中盤の選手として、正確無比なボールコントールと多彩なキックが魅力的です。

豊富な運動量で守備屋と攻撃の両面に貢献でき、まさにチームの要として日本代表でも十分活躍が期待されます。

鹿島アントラーズ:荒木遼太郎

荒木選手は2021年J1リーグでは19歳ながら2桁得点、ベストヤングプレーヤー賞の獲得という成績を残しています。

名門鹿島アントラーズの10番を背負い、チームの中心として精度の高いドリブル・パス、そして決定力の高さを兼ね備えた選手です。

日本代表の攻撃を活性化させてくれる選手として期待が持てます!

名古屋グランパスエイト:吉田豊選手

 

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名古屋グランパスエイトに所属する吉田選手は、サイドバックを主戦場とし、身長168cmと小柄ながら圧倒的な対人守備の強さが特徴です。

豊富な運動量と抜群のスピード、巧みなドリブルを生かして攻撃参加を繰り返し相手の脅威となります。

新たなサイドバックの候補として十分期待されます。

まとめ

日本代表は下手なのではといった批判的な声は森保監督体制に限らず常に一定数言われてきています。

その背景にはやはりW杯で結果を残すことが出来ていないことが大きな要因と考えられます。

また、アジアの中では負けてはいけないという立場にいることから、アジア予選での敗戦に対する批判は避けては通れないようです。

過去の日本代表チームと比較しても森保監督体制のチームは、過去最多の海外リーグ所属選手が選出されています。

戦力としての期待は高く、日本代表チームが下手ではないかといったことは考えにくいです。

しかし、過去の経験のように戦力があったとしても世界を相手にW杯で勝つためには、いくら選手が世界のリーグで活躍していてもチームとして世界トップレベルと戦う経験を積み重ねていく必要がありそうです。

世界トップレベルと真っ向から対等に戦うのか、それとも何か効果的な戦力を用いて戦うのかカタール大会での森保監督の采配に期待したいところですね!

 

管理人ママ
管理人ママ

最後までお読みいただきありがとうございました。

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