ヨガやホットヨガは、いくつかの注意点に気を付けないと健康に悪い影響があると言われているようです。
これからヨガやホットヨガを始めてみようと考えている人にとってその理由や解決策はぜひ知っておきたいですよね。
今回はヨガやホットヨガが健康に悪いと言われる理由やその解決策について解説していきます。
正しいやり方、リスクをしることで心身の健康にとっていい効果が得られるようになるはずです!
ヨガは健康に悪いって本当なの?
ヨガは深い呼吸と全身を使ったポーズをとることで、心身にとって良い効果を得られる運動として多くの人に親しまれています。
その一方で「ヨガは健康に悪い」というネガティブな声も聞こえてきます。
調べてみると、ヨガが健康に悪いと言われる3つの理由が見つかりました。
いったいどんな理由があるのでしょうか、見ていきましょう。
ヨガが健康に悪いと言われる理由①:無理をして関節や筋を痛めることもある
ヨガを習い始めると、ヨガを始める前に思い浮かべていた憧れの「ヨガのポーズ」に挑戦したくなるものです。
ヨガには難易度も初級編のポーズから上級者向けのポーズまで、数えきれないほどのたくさんの種類のポーズがあると言われています。
どのポーズも無理をすると体に負担がかかってしまいます。
しかし、ヨガ教室の先生の姿を見て「自分にもできるはず」とつい「無理」をしてしまう人もたくさんいるようです。
この「無理」をすることで、本来ヨガで目指す効果とは反対に、関節や筋を痛めてしまうことが起こってしまうのです。
これが、ヨガは体に健康に悪いと言われる理由の一つです。
ヨガ教室に通ったり、オンラインで動画を見ながらヨガに取り組むにしても、その中でもしかしたら周りの人ができているのに自分だけできないといった場面があるかもしれません。
できない自分が恥ずかしい、周りのみんなはできているのに。
そんな思いで、つい無理をしてしまう。
健康になるためのヨガで、無理をして怪我をしてしまうと、楽しくないし、続ける気持ちもなくなってしまいますよね。
そのため、人と比べるのではなく、自分自身の体と向き合うことがヨガでは大切になってきます!
そうすれば、ヨガは心身ともに健康に導いてくれる心強い存在になるでしょう!
ヨガが健康に悪いと言われる理由②:自分に合わないレベルだと体への負担が大きい
自分がおこなっているヨガの強度やレベルが自分に合っていないと体への負担が大きくなります。
それに気がつかずに続けてしまうと怪我のリスクを伴います。
関節や筋に負担がかかりやすいというヨガの特徴を知ることで、安全にヨガを楽しむことができます!
体に無理を強いて行うことは体だけでなく、心の健康も乱してしまう恐れもあります。
ヨガにはたくさんのポーズがあるように、それぞれに合った強度やレベルを選ぶことが大切です。
もっとできるようになりたい!難しいポーズができるようになりたい!
そんな焦る気持ちを抑えて、自分の体と向き合いながらじっくり取り組むことで、ケガや健康リスクをおかすことなく楽しむことができますよ!
ヨガが健康に悪いと言われる理由③:やりすぎは逆効果?!
やりすぎは逆効果です。
ヨガは短期的に効果を得られるものではありません。
やればやるだけ上達する、効果を実感できるものではないのです。
そおれでも、ついつい短期的な効果の実感を求めて、長い時間まとめてやりたくななってしまうものです。
やりすぎてしまった結果、腰痛や関節系の慢性的なケガを負ってしまっては本末転倒ですよね。
熱中してしまうと自分自身に起こる異変に気づけず、気がついた時にはすでに心身に大きな負担をかけていたなんてことも起こりうるのです。
熱中することはとても素晴らしいことです。
自分の心と体と相談しながらスモールステップを重ねていくと、怪我の予防や健康面の改善など良い効果が得られるはずです。
長期的な効果を見据えて、少しずつ取り組むことでさらにヨガの魅力に気がつけるかもしれません。
ホットヨガは健康に悪いって本当なの?
では、ダイエットやデトックスに効果的とされるホットヨガはどうなのでしょうか。
どうやら一部、ヨガと同様に健康に悪いという話があるようです。
続いてはホットヨガが健康に悪いと言われる4つの理由を解説していきます。
補足ですが、こちらもヨガと同様に正しい方法と自分に合ったペースで行うことで、ホットヨガならではの良い効果を得られるということが分かりました!
ホットヨガを安全に楽しむための注意点として、参考にしてみてくださいね!
ホットヨガが健康に悪いと言われる理由①:脱水症や熱中症になるリスクがある
ホットヨガは高温(36度~38度程度)高湿度(60%~70%程度)でおこなうヨガです。
そのため、汗をたくさんかくことで体に良い効果があると期待してしまいます。
その結果、体から水分が失われ、脱水症や熱中症になるリスクがあるのです。
また、水分補給の仕方にも危険が潜んでいます。
汗で失ったナトリウムを補給せずに、水のみで水分補給をしてしまうと、体内のナトリウム濃度のバランスが崩れ、体調不良を引き起こしてしまいます。
こうしたリスクからホットヨガの健康面を不安視される声があがっているようです。
ただし、ホットヨガは基本的にはスタジオでおこなうものですので、インストラクターの方から水分補給のタイミングなど適切な指示も受けられます。
自分自身の体調に目を向けながら、体調の変化があった場合には無理をせずに、すぐにインストラクターに伝え、休息をとることも大切ですね!
ホットヨガが健康に悪いと言われる理由②:やりすぎると内臓への負担が大きい
高温の中でヨガをおこなうと、次のような内臓負担のリスクがあると考えられています。
・心拍数がはやくなることで心臓への負担
・脱水症が起こると血液量が減り、腎臓への血流が低下する腎機能への負担
これらのリスクはホットヨガをやるうえで事前に説明があり、時間や強度の設定、こまめな水分補給といった十分な対策が用意されています。
にもかかわらず、これらが懸念される理由の一つとして「やりすぎる」ことによってリスクを冒している可能性が高いことが考えられそうです。
ホットヨガが健康に悪いと言われる理由③:やりすぎると自律神経が乱れる
高温のヨガスタジオでおこなうホットヨガでは、急激な温度変化による自律神経が乱れる恐れがあると言われています。
高温のスタジオと涼しい休憩室の温度差は自律神経を乱す要因の一つといえるでしょう。
また、高温の環境で運動をすることで、呼吸のしづらさも体感することになります。
日常ではあまり体感しない環境の変化を体が感じることで自律神経を乱す可能性が考えられています。
こうした理由から、ホットヨガは自律神経の乱れを引き起こすリスクがあるのではないかと考えられています。
ホットヨガは環境は違えど、ヨガと同様にゆったりと呼吸を整えながら行う全身の運動です。
決してすべてが悪い影響を生むわけではないので、最初から無理をせずに、少しずつ動きや環境に慣れていけば、きっとホットヨガの魅力にはまり、ライフスタイルの一部になっていくかもしれません。
ホットヨガが健康に悪いと言われる理由④:一時的に柔軟性が上がり無理をしてしまう
筋や関節は温まると可動域が広がると言われています。
そのためホットヨガをおこなう環境では、体は全体的に可動域が広がり、柔らかくなっている状態です。
いつもはできないポーズが、ホットヨガの環境下ではできることに嬉しさを感じ、ついついいつもより無理をしてしまうことが考えられます!
ここで無理して、体に負荷をかけすぎてしまうと、筋肉や関節を傷めてしまうことになります。
ホットヨガの環境下で、体の柔軟性が一時的に上がっているだけということは、あまり広く知られていないようです。
そのため、その状態で無理をしてしまうことが懸念されているようです。
逆に言えば、その正しい知識を身につけることで、気をつけるべき点が分かってくるということですね!
ヨガを安全に行うための改善策とは?
ヨガやホットヨガが健康に悪いと言われている理由を解説してきました。
これまでの話を聞いてみて、いかがでしょうか。
一概にヨガやホットヨガが「ダメなもの」とも言えなさそうですよね。
健康にリスクがある点を理解し、きちんと対策して安全に行うことでヨガは心身に良い効果を得られる運動として楽しむことができそうな気がしますよね。
それでは、ヨガを安全に行うための解決策を見ていきましょう!
共通の改善策①:自分のレベルに合わせたレッスンを選ぶ
無理をしておこなうと体に負担がかかります。
その結果関節や筋を痛めてしまうことになりかねません。
「自分にもできる」「はやくできるようになりたい」という思いからつい、張り切ってしまう気持ちもわかります。
大事なことは、「自分に合ったレッスンを選ぶ」ことです。
ヨガ教室にもクラス分けされたレッスンがあるはずです。オンラインやDVD等にも設定されていると思います。
まずは難易度が低く負荷が少ないレッスンから少しずつ始めること方がいいでしょう。
ヨガは、日常生活の中でずれてしまう体のズレを正したり、内臓の位置を正しい場所へ戻す効果が期待されています。
その分、初級編であっても今までにはない体への負荷がかかるはずです。
少しずつ体を慣らしていくためにも、自分に合ったレベルで取り組んでいくことで、安全にヨガを楽しむことができるようになります。
共通の改善策②:自分の体と相談しながらポーズを深める
人と比べずに、自分の体と相談しながらポーズを深めることが大切です。
周りができていて自分ができていないと、焦りや恥ずかしさからつい無理をしてポーズを深めようとしてしまいます。
人と比べて無理をするのではなく、ヨガでは日々変わる自分の心身の状態と向き合うことが大事です。
ポーズを深めるのは気持ちがいいと思うところまでであって、痛みを伴うまで無理をしてはいけませんね!
そして、ヨガは深い呼吸と全身運動による心身のリラックスを高める効果が期待されています。
「”今”の自分はどのくらい負荷をかけて大丈夫かな?」
「昨日はもう少しできたけど、今日はこれくらいしとこうかな」
そうやって、自分の体と向き合い、相談しながら行うことがとても大切ですね。
共通の改善策③:短期集中派より長期継続派へ
ヨガによって心身の変化や良い効果を実感できるには少し時間がかかります。
長期的にと少しずつ取り組むことでその成果を得ることができるでしょう。
長時間多くの回数をこなすことで得られるメリットは少なく、むしろデメリットのほうが多いでしょう。
ですから、初心者は短時間から始め、ヨガを日常の毎日のルーティンにすることが大切です。
短期集中よりも短時間から始め、長く続けていく意識をもって取り組んでいきましょう。
特に始めたばかりのころは、あれもこれも、もっとたくさんと張り切ってしまいがちです。
もうちょっとやりたいなって感じられるくらいが長く続けていくコツかもしれません。
共通の改善策④:心身の調子が優れない時は行わない
ヨガは自分の内側と向き合うことで、自分のペースに合わせて安全に取り組むことができるようになります。
特に気をつけるべきこととして、心身の調子が優れないときはおこなわないということです。
調子が悪い時は冷静な判断ができずに、無理をしてしまう恐れがあります。
自分の調子は自分が一番わかります。
休むことは決して悪いことでもないし怠けではありません。
調子が悪い、いつもと違う、その違和感や変化に気がついて休むことが大切です。
ヨガを通じて自分の内側と向き合うことを意識すると、自分自身の変化やその時どうするべきかの対処法まで見出せるようになってきます。
昨日休んだからといって、次の日にその分を取り返そうと、長時間おこなうようなことも控えましょう。
ホットヨガの改善策①:水分をこまめにとる
ホットヨガでは水分をこまめにとるように心がけましょう。
人の体は2%の水分が失われると、症状となってSOSが現れます。
気がついた時には熱中症、脱水症になっていたということがよく起こります。
ホットヨガは高温で高湿な場所で運動を行うので、常に水分が取れる準備をしておきましょう。
一度にたくさん飲むのではなくこまめに飲み続けるほうが効果的だと言われています。
ここでも、自分の体調と向き合い、ちょっとした変化に気がつくことが大切です。
「おかしいな」と思ったら無理をせずに休むことを徹底しましょう。
ホットヨガの改善策②:呼吸をしっかりと意識する
高温で高湿な環境でおこなうホットヨガでは、心拍数が次第に上がってきます。
同時に呼吸数もあがってきて乱れがちになります。
ヨガでは呼吸の方法にも着目します。
特に腹式呼吸が推奨されています。
<腹式呼吸の方法>
・鼻でゆっくり息を吸う
・お腹に空気をためるように膨らませていく
・お腹をへこませながらゆっくり息を吐きだす
・吐き出す時間は数時間の倍近くかけていい
自分の呼吸にも意識を向けることで、呼吸のリズムを整えながらヨガをおこなうことができるようになります。
呼吸をしっかり意識することで、よりリラックス効果を実感しやすくなり自律神経のバランスも崩しにくくなるのでとても大切です。
ホットヨガの改善策③:1日のレッスン数を制限する
ホットヨガ教室では1日に2レッスン受講できることもあります。
しかし、続けてレッスンを受けるのは体にも負担になるので、1日に受けるレッスン数を自分の体と相談しながら、あらかじめ決めておくことが大切です。
これまでも話をしてきましたが、長期的に続けていくことが効果を得るコツです。
慣れないうちは1日のレッスンの数、1週間のレッスン数を無理のないペースで設定していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ヨガやホットヨガが健康に悪いと言われる理由が分かりましたね!
また、その理由を知ることでリスクに合わせた解決策も見出すことができました。
すべてに共通して言えることとして「無理をしない」ということです。
無理をすることでケガや脱水症といったリスクを冒してしまいます。
自分に合ったレベルと強度で無理なく長期的に続けていく計画が大切です。
また、ヨガは人と比べるものではなく自分の内側と向き合いながら行っていくもの。
自分の心身における調子を把握し、異変や違和感を感じる時はしっかり休みましょう。
ヨガやホットヨガには健康面で悪いと言われる理由があるものの、正しい方法で無理なく続ける意識をもって行うことで、心身にとってとてもいい効果が実感できる運動になるでしょう。
皆さんもぜひ、安全に取り組む方法を理解してヨガやホットヨガにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました♪
ヨガで筋肉はつくのか?つかないのか?筋トレとの違いやおススメはどっち?