子供の教育にZ会やチャレンジなど通信教材を利用されているご家庭も多いと思います。兄弟で受講していると、受講費もかなりの金額になることも。我が家も二人分で、年間約14万程します。改めて見ると、すごい金額ですね。兄弟がさらに増えれば、家計への負担がさらに増えていきます。
上の子の時に使用していた教材がすべて使い切れずにキレイに残っているなんてこともあるのではないでしょうか?上の子の教材を下の子に使い回すことは出来るのでしょうか?もし、使い回すことが出来たら、教育費を節約できますね。
今回は、Z会やチャレンジなどの通信教材を兄弟姉妹で使い回すことができるのか?また、使い回すことのメリット・デメリットはあるのか?実際に使い回す方法とは?兄弟で使い回す以外の方法とは?についてお伝えしていきます。
タブレット教材・テキスト教材はそれぞれ兄弟姉妹で使い回せるのか?
通信教材は大きく分けて2種類あります。テキスト教材とタブレット教材です。
タブレット教材は兄弟姉妹で使い回せる?
タブレット教材であれば、過去受講していた分も利用可能です。チャレンジタッチの場合は、次年度3月24日まで利用可能なので、年子の兄弟がいれば十分に使うことが出来ます。退会した場合も、同様に次年度3月24日までは利用可能です。しかし、年の差があると、1年分以上は使用できないので、なかなか難しそうです。学習アプリもだいたい次年度3月24日まで利用可能なので、我が家でも下の子が学習アプリのゲームを利用して、遊んでたりします。
Z会のタブレットコースはなんと過去3年分も遡って視聴できます!!ということは、3学年差までの兄弟で利用することも可能ということになります。退会した場合も、退会後1年間は利用可能です。もちろん添削問題などは付いていません。

テキスト教材は兄弟姉妹で使い回せる?
テキスト教材の場合は、書き込みをして採点もしてあるテキストを下の子に使い回すのはなかなか難しいです。上の子が取り組まなかったテキストなどは、親が管理して適切な時期に与えるようにすれば、活用することも出来ると思いますが、ものによってやってあったり、やってなかったりするテキストを親が管理して、時期を見て与えるというのは、実際はなかなか難しいと思います。また、上の子のテキストを届いた段階でコピーをとっておき、下の子に与えてみたり、書いてある答えを消しゴムで消して、下の子に与えているという人も聞いたことがありますが、子供の学びに向かう意欲やせっかくのやる気をなくしてしまうことにもつながるので、おすすめは出来ません。
読み物や映像教材、玩具、付録といったものは使い回すことはできるでしょう。

教材を兄弟で使い回すメリット・デメリットとは?
通信教材を兄弟で使い回すことで、考えられるメリットやデメリットも気になりますよね!
それでは、それぞれ見ていきましょう!
教材を使い回すメリットとは?
教材を使い回すことのメリットとしては何があるのでしょうか?見ていきましょう。
①教育費を一人分節約できる!(教材の種類や学年によっても違うが、年間にしたら約3万円~13万円)
これが最大のメリットですよね!学年が上がるほど、教育費は年々増えるもの。子供の人数が多ければ多いほど、教育費は家計を圧迫していきます。上手く使い回せて、一人分節約できたら、これほど嬉しいことはありません。
②読み物や映像教材、玩具、付録などが増えすぎない!
これも親としてはお困りポイントとして上がると思います。幼児期では玩具、付録、映像教材がメインのため、毎月届いているうちにどんどん増えていくことになります。毎年、少しずつリニューアルされているので、まったく同じではないものの、似たような玩具が兄弟姉妹分あるのも、親としては保管場所に困ると思われる方が多いのではないでしょうか。
教材を使い回すことのデメリットとは?
では、逆に教材を使い回すことのデメリットは何があるのでしょうか?兄弟姉妹それぞれに通信教材を取ってあげる場合と比較して見ていきましょう。
①兄弟姉妹で不公平感が生まれる!

お兄ちゃんはいつも新しいものが届くのに、私はいつもお兄ちゃんのお古ばっかり!いいな。お兄ちゃんは!
下の子からこんな声が聞こえてくるかもしれません。どうしても、洋服やおもちゃを含め、上の子はいつも新しいものなのに、下の子にはお下がりがいってしまいます。そんな毎日の中で不満を持っている子も多いかもしれません。我が家でも、実際に下の子に言われました。
そんな時、我が家では、

お兄ちゃんは一つずつしか届かないから最初はおもちゃも少なかったけど、なーちゃんは一気に色んなおもちゃで遊べるね。DVDもいっぱいある中からどれでも見れるんだよ!いいね~!!
と、もうすでに揃っている中から好きなものを選べるというメリットを伝えるようにして、誤魔化していました。
②自分のものという喜びがない!
子供はおもちゃでも本でもテキストでも、自分のものというのに大人が思っている以上に喜びを感じているようです。

これは僕のだから使っちゃダメ~!
なんて言葉よく聞いたことありませんか?子どもたちが兄弟喧嘩の中でよく言っていますよね。自分のものということにこだわる面があります。
下の子にも通信教材をとってあげた場合、いつもはお下がりばかりなのに、自分のためだけに届く新品の教材にとても喜びを感じ、大切にしたり、本人のやる気にもつながるかもしれません。
逆に、上の子が使っていたものは、使っていた痕跡が残っていることが多いです。ちょっと破れていたり、汚れていたり、書き込んであったりしていて、これはお兄ちゃん(お姉ちゃん)のものだということで、やる気が損なわれてしまうこともあるので注意が必要です。
③実力テストや提出課題(添削機能)、教材への質問などのサポートが受けられない!
通信教材の一つの利点として、提出課題を通しての担当の先生とのやり取りがあります。提出目標日も決められていて、それまでにメインレッスンや問題を終わらせようと計画的に問題に取り組むことにも繋がりますし、提出課題を目標日までに提出できたということだけでも、子供の達成感に繋がります。そして、家族以外の大人(先生)から自分の取り組みを褒めてもらえたという事実が子供の自信とやる気に繋がります。
また、提出課題を出すと努力賞ポイントが貯まっていき、それを貯めて、自分の好きな商品と交換できるというシステムがZ会にも進研ゼミ(チャレンジ)にもあります。これが子どもたちのやる気の源になっていることも多いです!

○○が欲しいから、これをもらうために今月も添削問題頑張る!
実際に我が家でも、こんな声が聞こえていました。
また、現行教材であれば1年に1~2回程度実力テストを受けることが出来ます。子供が今までの学習内容がしっかり身についているか、苦手なところはどこなのか、を確かめることが出来、解答用紙とは別に成績表も送られてきます。成績表には平均点や順位のほか、子供へのアドバイスも掲載されているため、今までの振り返りや、これからの学習に役立てることが出来ます。
そして、現行教材であれば、わからないことを質問することも出来ます!わからないことをそのままにせずに、質問して解決できるのは、その後の学習意欲にも繋がっていくと思います。
しかし、教材を使いまわした場合、これらのサービスやサポートがありません。子どもたちの計画的に取り組む姿勢ややる気を維持するためのシステムがないので、モチベーションを保てないかもしれません。
そのため、教材を使い回す場合には、親がかわりに計画的に取り組める姿勢ややる気を維持するための声掛けやシステムを作ってあげる必要があるかもしれません。
④改定される教育内容に対応していない!
子供たちが学校で学習する内容は私達の時代と同じではなく、社会のニーズや時代の変化に沿って、約10年毎に改定されています。そして、今回学習指導要領が10年ぶりに改訂され、2020年度より小学校から順に実施されています。小学校中学年から「外国語教育」を導入、小学校における「プログラミング教育」を必修化するなど、子供たちの学習内容は社会の変化を見据えた新たな学びへと進化しています。
そのため、現行教材であれば改定される教育内容にもちろん対応していますが、使い回した教材が学習指導要領の改定前のものであれば、新しい学習内容に対応していないため注意が必要です!
兄弟姉妹で実際に使い回す方法とは?
兄弟姉妹で実際に使いまわす方法について、詳しく見ていきましょう!
①使える玩具や読み物、DVDだけ活用し、ワークなどの書き込み式のテキストについては、下の子は別の通信教材を使ったり、市販のものを購入してみる。
幼児コースの玩具や読み物、DVDは下の子供の成長に合わせて活用し、ワークなどの書き込み式のテキストは市販のドリルを購入してみたり、別の通信教材を利用してみる。こどもチャレンジであれば、こどもチャレンジプラスで有料オプション教材だけ注文することも可能です!会員価格よりはお値段が少し上がりますが、お子様の好みに合わせて選べます!
・プログラミングプラス(年12回)→1号あたり1,676円
・サイエンスプラス(年6回)→1号あたり1,676円
・知育プラス(年12回)→1号あたり838円
・読み聞かせプラス(年12回)→1号あたり838円
他にも通信教材を行っている会社はたくさんあるので、その中から合うものを選んでみるのもいいですね!
・幼児ポピー
・こどもチャレンジ(幼児)&進研ゼミ(小学生~)
・Z会
・まなびwith(旧ドラゼミ)
・スマイルゼミ
・ベビーくもん&くもん
・七田式通信講座
・学研の通信講座 etc
②タブレット形式の通信教材を利用し、兄弟姉妹で共有する。
お知らせ通知や添削問題、質問などのサービスは受けられないし、学習記録も上の子の状態になってはいますが、学習することは十分可能です!遊び感覚で下の子がやっていて、下の子の方が覚えるのが早かった!なんてこともよく聞きます。利用可能期間がそれぞれ違うので、チェックしてください!
・Z会は過去3年分遡って利用可能!
ただし、兄弟姉妹で入会する場合は、Z会でも、進研ゼミでも、原則1人に1台の受講となっています。
Q:1台の「学習専用タブレット」をきょうだいで使えますか?(1台の「学習専用タブレット」で、2学年受講できますか?)
A:<チャレンジタッチ>は、お子さまお一人につき、専用タブレット1台の受講となります。1台の専用タブレットを2人以上のお子さまで共有してご使用いただくことはできません。また、1台で複数学年の受講はできません。
③お試しとして活用する!
上の子供の教材がある場合、まずはその教材を試しにやらせてみて、「もっと勉強してみたい」「新しいのがほしい!」などと言うようであれば、下の子にも現行の通信教育を受講させてみる。
もし、試しにやらせてみて、あまり楽しそうにやってないな。この子には合わないのかな?という感じがあれば、他の通信教材の体験セットを取り寄せて、やらせてみる。
子供ごとに合う合わないがあると思うので、この子にどれが合うのか、上の子の教材はお試し教材として活用することも出来ますね。
兄弟姉妹で実際に使い回した人の体験談

我が家では、上の子はこどもチャレンジベビーの頃からずっと利用していました。毎月届く玩具や読み物やDVDは下の子も楽しそうに利用していました。でも、上の子がやっているワークをいつも羨ましそうに見ていたので、入園したタイミングで下の子にも始めようと思ったのですが、こどもチャレンジだと、同じような玩具やDVDがもう一つずつ届くことになり、親としてはちょっと困ります。なので、気分を変えてZ会の幼児コースを取ってみました。親も見たことない教材なので新鮮ですし、娘も自分宛に届く教材にとても喜んでやっていました。Z会をやりながら、今まで通りチャレンジのDVDや玩具、読み物も活用していましたよ。

うちでは、幼児期は上の子のこどもチャレンジの教材(玩具や読み物やDVD)を活用していたぐらいで他には何もやっていませんでした。下の子の入学に合わせて、進研ゼミ1年生を受講し始めました。自分のものが届くので嬉しそうです。今のところ楽しそうに取り組めています。

うちでは、夫がそれぞれに教材がないと可哀想だという意見だったので、幼児期からそれぞれにこどもチャレンジを受講していました。玩具は確かに似ているものが届くのですが、毎年少しずつリニューアルされていて、上の子の時より進化しているので、違いを楽しんでいます。

うちでは、上のお兄ちゃんが受講しているZ会のタブレットを妹も活用しています。3年分も振り返りが可能なのは本当にありがたいです。やりたい時が重なってしまうと、兄妹で取り合いの喧嘩になっていることもありますが、妹がわからないことはお兄ちゃんに聞いて、教えてもらったり、仲良く使っていることも多いです。お兄ちゃんがポイントを貯めて商品を選んでいたりすると「いいな~」と羨ましがることもあります。勉強だけなら十分に使い回しでいけるのですが、妹は添削課題もないので、上の子との違いに気づいてしまうと不平等感を感じてしまうかな。そろそろ他の教材を下の子には別で受講しようか検討してます。
教材を再利用するには?


・おもちゃ状態は?(種類や大きさ、汚れの有無など)
・持ち込みをするならいつ伺えばよいか?
・郵送で寄付する場合は着払いか元払いか?


まとめ
いかがでしたか?
通信教材を兄弟姉妹で使いまわすメリットやデメリット、また実際の方法について理解していただけましたか?
①可能であれば、現行教材を受講するのがオススメ!
②使えるものだけ使いまわし、上の子の教材はお試し教材として活用するのも手!
③タブレットタイプを受講して使いまわす!(期限に注意!)
使いまわさない時の活用方法
①フリマアプリで出品する!
②近所の子に寄付する!
③地域の児童館や児童養護施設などに寄付する!
④恵まれない子供におもちゃなどの品物を届ける活動をしている団体に送る!